SMCテック

建築機械部

レゾウォールサイレンサー 
(トンネル坑内組立て式低周波騒音低減装置) 
設計・製作

レゾウォールサイレンサー(RWS:Resonance Wall Silencer)は、トンネル進行方向に等間隔のスリットを有する吸音隔壁(レゾウォール)を組み立て、 トンネル断面方向に設置した妻隔壁とレゾウォールで囲まれたトンネル内空部分を共鳴空間として利用して、スリットから低周波音を吸音吸収する装置です。 防音扉では低減が困難な低周波騒音を10dB程度低減させることが可能です。また、トンネル坑内での組み立て・撤去が容易で安価な装置です。(特許出願中)

レゾウォールサイレンサー図

特徴

  • 1.高い効果と確実性

    • スリット幅の調整により低減対象の中心周波数帯を変更できるため、
       現地の発破騒音特性に対して効果の高いレゾウォールサイレンサーを設計、構築できます。
    • トンネル形状を利用することで、大きな共鳴空間を確保し、高い騒音低減効果が確認できます。
  • 2.柔軟性と融通性

    • 現場組立て方式の採用により、壁高さ、壁長、共鳴空間容積等を自由に変更でき、
       安全通路、風管配置、重機走行経路等の施工環境を阻害しません。
    • 状況に応じてレゾウォールサイレンサーを増設・減設することが可能です。
    • 市販材料の使用と、組立・撤去作業の軽便化により、低予算での設置撤去が可能です。
レゾウォールサイレンサー例
トンネル内の設置状況 東北支店:簗川トンネル(2017年3月)

レゾクラウンサイレンサー® (簡易型騒音低減装置) 
改良・再設計・製作

レゾクラウンサイレンサー®は、工事用仮囲いの背面上部に設置するだけで建設工事現場の騒音を低減させる、音の共鳴現象を利用した簡易型騒音低減装置です。

建設工事現場では、通常、敷地境界線上に仮囲いなどを設置していますが、現場周辺に伝わる工事騒音が問題となる場合は、仮囲いの上部に防音シートで嵩上げを行うなど現場毎に対策を講じています。しかし、仮囲いの高さを増す作業には施工手間が掛かるうえ、騒音低減効果が少ないという課題がありました。

そこで、音の共鳴現象を利用して吸音効果を図る共鳴管と、仮囲いの骨組みを構成する単管パイプに取り付けるフックを組み合わせて容易に脱着できる本装置が開発されました。

特徴

  • 1. 容易な脱着作業

    アルミ製の本装置は軽量で1ユニットの幅が2mと、2~3名で脱着作業が可能です。
    また、予め取り付け用のフック(単管クランプ)をセットしているので、容易に脱着作業ができ、必要な範囲への設置箇所の移動も比較的容易に行えます。

  • 2. 高い騒音低減効果

    共鳴管は長さを調節して対象となる騒音の周波数帯に合わせることができ、複数の長さの共鳴管を組み合わせて設置するため、 約3~5dBの騒音を低減(音のエネルギーで50~70%低減)させることができます。
    これは、仮囲いの高さを約1~1.5m増すのと同じ効果となります。

レゾクラウンサイレンサー®設置作業の様子
レゾクラウンサイレンサー®の構造
レゾクラウンサイレンサー®設置例

自社開発バラマン搭載グラウトミキサー

自社開発機器建築Pca部材据付け時の高粘性大量練りグラウトミキサーです。
東京建築支店:虎ノ門麻布台の地下部分施工に導入(2022年6月予定)

自社開発撹拌ブレード
自社開発モルタル搬器
自社開発ミキサーと無線開閉式材料投入搬送装置
グラウト材のホッパー投入軽減装置(バラマン)の導入

IPC装置

『インテリジェントパイプクーリングシステム』の整備を行っています。

三井住友建設は、予めコンクリートに埋め込んだパイプに冷水や空気を流して冷却するパイプクーリングに着目し、 コンクリート打設後に実測する温度と事前の温度応力解析結果をもとに通水温度を自動制御する 『インテリジェントパイプクーリングシステム』を開発しました。
SMCテックはその装置の保管管理と作業所向け整備を行っております。

特徴

  • 1. 完全自動制御

    水温自動制御装置に事前の温度応力解析の結果による制御目標温度を設定するだけで、通水温度を自動調節する制御システムです。
    コンクリート温度のモニタリング値に異常が生じた場合に通知して手動で通水温度を調節する(モニタリング+警報)システムとは異なり、自動で制御することにより迅速かつ確実な制御が可能で、省力化も図れます。

  • 2. 混合方式による水温調節

    水温の調節はチラーユニット(水冷却装置)のみでも可能ですが、冷却に時間を要し、迅速な制御が行えない可能性があります。
    そこで、常温水(水の循環使用により温度が上昇します)に低温水(常温水よりも低い温度の水:常温水-10℃程度)を混合する方式を採用することにより、水温調節のレスポンスを高めました。 常温水と低温水を瞬時に切替えることにより、急速冷却や過冷却防止が可能になります。

SMCテックは、此れ迄の大型で重量の有る水温自動制御装置を、「制御電装部」「切替バルブ部」「送水ポンプ」の3つに分離切離し、 吸水~送水配管接続及び各種配線をワンタッチで接続出来る様改善する事で、作業所への運搬及び設置を楽に改良しております。

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